自転車組立整備士(平成17年度より「自転車技師」へと変更)













 
  自転車組立整備士(自転車技師)は、自転車製造の最終工程で、
  通常小売店等が行う組立、検査及び整備に係る技術を審査し、その合格者に
  付与される称号です。
  JISマーク表示及びSGマーク表示自転車の最終組立及び点検調整は、
  自転車組立整備士(自転車技師)が行うこと
が条件となっています。

  受験資格
      18歳以上であること。
      自転車の組立、検査および整備に関して、2年以上の実務経験を
      有すること。
  試験項目
    実技試験
      実技試験に使用する自転車は、市販のスポーツ車
      (マウンテンバイク類型車含む)及びマウンテンバイク(MTB)で新車とし、
      分解及び組立を行う。
    学科試験
      JIS規格による自転車の構造、安全基準等について理解しているか。
自転車安全整備士













 
  財団法人日本交通管理技術協会が実施する「自転車安全整備技能検定」
  に合格した者で、自転車の点検整備と安全利用の指導について専門的な
  技能
をもっており、自転車安全整備制度推進の中心的な役割を果たす人です。
  また自転車安全整備士はTSマーク(自転車専用の賠償保険)を
  取り扱うことが出来ます。

  受験資格
     18歳以上であること。
     自転車の組立、検査および整備に関して、2年以上の実務経験を
     有すること。
  試験項目
    実技試験
      実技試験に使用する自転車は、市販のスポーツ車
      (マウンテンバイク類型車含む)及びマウンテンバイク(MTB)で新車とし、
      分解及び組立を行う。
    学科試験
      JIS規格による自転車の構造、安全基準等について理解しているか。
      交通法規における自転車のあり方等を理解しているか。
    面接試験
      自転車の安全な乗り方、交通法規等を的確に指導できるか。
自転車安全整備店













  TSマークを取り扱うことができる自転車店で、財団法人日本交通管理技術協会に
  登録申請をして、審査を受けなければなりません。
  登録されると、自転車安全整備店の章(店章)が貸与されるので
  事業所の見易い場所に掲出しなければなりません。また自転車安全整備店には
  3年毎に登録の更新が義務付けられています。

  自転車安全整備店の要件
    ※自転車安全整備士の資格を持った人物がいること。
    ※自転車の点検整備をするための作業場が、5平方メートル以上確保
      されていること。
    ※作業場は、自転車が道路から容易に持ち込める形態にあること。
    ※作業場には、自転車の点検整備のために必要な工具及び検査器具等を
      備付けていること。

上記の内容を簡単に説明すると
 資格のない自転車屋さんは危険です!
 「自転車技師」以外の人が組み立てた自転車は販売してはいけません。
「自転車安全整備士」以外の人が、自転車の修理や点検をしてはいけません。


 まあカタイ話がこうなるのですが、残念ながらこの規定には罰則項目がありません。
 そのため、「自転車技師」のいないホームセンターやスーパーで平然と、
問題ありの 自転車が売られています。
 自転車店の中にさえ上記の資格を持っていない店が修理や点検を行っています。
 結局、安全で確かな自転車を買ったり乗り続けたりすることは、ユーザー自身の
 判断に委ねられています。

    「たかが自転車屋」というなかれ、そこには経験を積み重ねた技術と、
確かな
「資格」が必要なんです!





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